2015/03/06

銀塩写真を始めたい人へ:モノクロフィルム編 # 11 フィルム和紙とレラパン FILM WASHI / RERAPAN100-127


もしかすると、いまどき銀塩写真を始めたいひとがいないとも限らない。


万が一、そんな人がいた場合に備えて最近の銀塩写真情報をぼちぼちとまとめていきます。

カメラ編に続きフィルム編。それもモノクロフィルム。
風前のともし火と言われはや10年余。名を変え、国を変え、しぶとく生き続けています。I'm still STANDING!!

モノクロフィルム、まだ買えます。買えますとも。

最終回の今回は、日本にゆかりのある2つのフィルムを紹介します。




★写真用モノクロフィルムの現状


そもそもカラーフィルムが普及した時点で、モノクロ(白黒)フィルムはまだ必要なのか?という議論もあったのではないかと思います。しかし、白黒フィルムはカラー時代を生き抜きました!それは、カラーフィルムをモノクロ画像にするよりも、最初からモノクロフィルムで撮影した方がだんぜんきれいだったからです。

デジタル時代にも同じことが言えるとは思うのですが、デジカメにフィルムを入れて撮影するわけにいかないので、フィルムカメラが衰退するとともにフィルム生産も大幅縮小されました。しかしモノクロフィルムはこのまま無くなるのか、と思いきや、国を変え、会社を変え、工場を変えて、多くのモノクロフィルムの生産はまだ続いています。



image: FILM WASHI




■FILM WASHI 


FILM WASHI。フィルムワシ。フィルム和紙です。

・FILM WASHIウェブサイト
http://lomig.fr/index-en.html


image: FILM WASHI


フィルムで和紙。サイトの説明によると和紙は透明なんだそうです。そ…そうだったかな。ともあれ、その透明な和紙をフィルムベースに使った白黒フィルムです。

「透明」とはいえ、そこは和紙。現像してプリントすると、紙の繊維がしっかり写りこみます。画像からして紙の質感。クラフト感ありますね。


image: FILM WASHI

image: FILM WASHI


今のところはこのフィルム和紙、コントラストが強くて階調再現がいまいちのように思えますが、今後も改良を続けていくので、アイデアや意見を知らせて欲しいとのことです。

また、撮った写真はぜひシェアして欲しいとのことでFacebookページでいろいろな作例を見ることができます。
・FILM WASHI Facebookページ
https://www.facebook.com/groups/669834733047409/


残念ながら日本では販売している店がないので、このフィルム和紙を手に入れるにはウェブサイトから直接オーダーする必要があります。




  • フィルム感度とサイズ

    • ASA 12~25
    • 35mm、120サイズ、620サイズ、4x5、8x10(準備中)


    ・フィルム和紙の現像方法





    タンクは使わずにトレーで現像するんですね。
    で、奥のワイングラスに入ってるのはやっぱりワインなんですね。





      RERAPAN100-127


      image: freestyle



      このレラパン100は、日本発の白黒フィルムです。日本発というより北海道発。
      このフィルムを発売しているのはかわうそ商店さん。現在入手可能な、唯一の127サイズ白黒フィルムとして世界的に人気を呼んでいます。



      127サイズとは、あまり聞きなれないフィルムのサイズですが、実は35mmサイズフィルムが一般化する以前はポピュラーなフィルムサイズでした。そのため、127サイズが使える当時のカメラは大量に生産され、いまも愛好者が多くいます。そんな127サイズカメラのファンのために作られたのが、このフィルムです。

      ちなみに127サイズのカメラはこんな感じです。


      ベビーブローニー

      ブローニースターフレックス


      ローライフレックス4x4


      キュートですね。127サイズカメラ。
      レラパン100の入手ですが、もちろんかわうそ商店さんで購入できます。

      ・RERAPAN 100-127 :かわうそ商店
      http://kawauso.biz/products/list.php?category_id=114



      • フィルム感度とサイズ
        • ASA100
        • 127サイズ



       *

      銀塩写真の最近の情報をまとめるシリーズ、モノクロフィルム編。
      前世紀の遺物。風前のともし火。なんとでも言え。どっこい生きてます。
      今回が最終回。有名フィルムから小規模生産フィルムまで紹介してきました。

      銀塩アナログ写真は写真技術としてのみならず、ひとつの大きな映像表現の文化だったと言えます。そして文化が失われるのは、歴史が失われることでもあります。オルタナティブな写真表現として銀塩写真が末永く残るように、ぜひフィルムで写真を撮って楽しんでもらいたいと思います。






      「銀塩写真を始めたい人へ」記事は、ぼちぼち更新していきます。
      現在入手可能なもので銀塩写真を始められるように情報をまとめていきます。(簡単にね)

      フィルムカメラ編に続くフィルム編。
      現在入手可能なモノクロフィルムを全て紹介します。








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